こくさぎ

低木で独特のつる性の木であるが、幹は木になっている。

葉をもいでつぶしてにおいをかいでみると、芳香がある。

 

講談社の樹木図鑑 見極めのポイント では見つからなかった。

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楠かと思えど、別のものだ。

下の写真は、雄雌別であることがわかる。(雌雄異株、雌雄別株ともいう)

種の入った殻は4個いちである。

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ネットで、この殻を4個で引いて写真が引っ掛かった。

クサギとのこと。

においの強い葉は防虫剤になるらしい。

ひとつばな

"ひとつばな" を見るために2時間ほどかけて、急な山を登った。

スケッチ2枚、写真数百枚。

 

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"ひとつばな" とは"ヤシオツツジ" のことである。

あえて山に登らなくても、中禅寺湖あたりでも見ることができる。

しかし、何かすこしちがう気もする。

 

中禅寺湖では、もう30年もマス釣りには春から夏にかけて時々出かけてきた。

そのヤシオツツジと、ヒトツバナは違って見える。

 

車とボートで行く中禅寺湖の八丁出島のツツジは、それほど感動したことはなかった。

しかし、南牧村の数多くの岩藪の山を登る中で、見る"ひとつばな"は、清楚、可憐、強さ(何しろ、1000m程度の風すさぶ岩山で、強風と雪に耐えて、春にはまた裂くのである)となんでも、形容詞がつくのである。

 

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カタクリの頃

三月も末になると、カタクリの花の頃となる。

道路のわきの山の斜面に咲くカタクリの花を見に行った。

ちょうど、その祭りで、来場者には、すいとんがふるまわれていた。

ちなみに、入場料というものは、ありませんでした。

 

< 六車のカタクリ > 

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六車は、群馬県の南西部の南牧村。むくるまと読む。かつては、上州ではなく、武田や真田の配下にあったと地元の古老が教えてくれた。六文銭の旗は、クルマが確かに6個に見える。

 

花見 福寿草 虻田(あぶた)の福寿草の里

この時期、山に行っても花はない。

 

庭木でみると、春の花は黄色が多い。

マンサク、ロウバイフクジュソウ

どれも黄色だ。

ほかにもある。

 

3月はフクジュソウの季節。

 

虻田(あぶた)の福寿草の里に撮影に行ってきました。(群馬県下仁田町)

 

 

咲いてました。3月下旬、遅いかなと思いましたが、見事に咲いています。

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れいな花です。

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花曇りで、日差しが弱く、フクジュソウは閉じ気味ですが。

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こんなのも植えてありました。

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しだれ桃?

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水仙

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場内では、こんな感じで、中高年がカメラ小僧になっています。

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このオジサマ方は、この先で写真を撮るのではなく、すばやく、ふきのとうを採っていました。

戦後のたくましい時代に育った方々のようです。日本を再興させる原動力となった人々です。

フキノトウフクジュソウのつぼみは、区別がつきません。

フクジュソウの毒は40mgでも死んでしまうそうですので、福寿草の里でフキノトウを取るのは、自殺行為と思いますが。

 

 

 

 

中央構造線の上に立つ

中央構造線は、九州-四国-近畿-中部-関東を通る、ながーい大断層である。

日本を東西に分ける、あの有名な" 糸魚川-静岡構造線 "よりは、はるかに古いらしい。

 

その、中央構造線の上に乗る体験ができた。

 

場所は、群馬県下仁田町群馬県の左下のほうです。

 (小さい町ですが、高速インターもあります。)

生で食べると3倍辛い下仁田ネギで有名な町である。

 (納豆の辛味には最適で、細かく刻んで毎日入れている)

 

下仁田町は、町全体をジオパークとしてしている。ドライブと地学の現物の町です。

 

道の駅下仁田にはツーリングや登山の帰りにいつも立ち寄ります。買い物と、みそおでん(100円)をぱくつく。ジオパークの大きなパンフレットが置いてあります。パークといっても町のあちこちの、地図になっており、地学的な見学ポイントの案内が注記してある。

 

これは、現地の案内図。(立て看板のズーム)

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後から写真を見ると、 ピンクとブルーの塗り分けに意味があることがわかる。

背景の山は、実際に行ってみると、なるほどと、独特の形で、さらに根無しの山であると説明図にあり驚く。

 

 

まず、青岩公園に行く。

巨大な青岩が河原に、岩塊のまま顔を出している。

この青岩の上に、下仁田の山々がぽんと乗っている。クリッペという根無の山である。

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きれいなブルーの岩塊の間を透明な水の南牧川(なんもくがわ)が流れる。

 

川井の断層に行ってみる。

青岩公園から10分ほど北に歩き、南牧川と合流する西牧川の川沿いの道をいくと、現地看板。青岩の上に載る下仁田層の境が、中央構造体のようだ。

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見取り図の上(西岸)の階段を下りて観察。タモリさんであれば、すぐにピンとくる?と思われますが、ワタクシには、よくわかりません。

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よくわからないので、対岸に行きました。地図上の番号16。の看板。

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 アンモナイトをあしらったジオパークマーク。地質ファンには、たまりません。

 

鬼淵の写真です。

鬼淵は、中央構造体の断層の間の接合面、摺動面の破砕層が、水の流れで削れてふちになったようです。

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この岸は下仁田層です。貝化石が見られます。

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角度を変えて写真を撮りました。

白く長い石英質の貫入があります。

このトレンチはクラックが多く、残留する応力の方向がまちまちの破砕層の一部のようです。もしくは、トレンチ自体が貫入層の一部でしょうか。

 

右手には、貝化石が見られます。水成岩の下仁田層ということです。

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中央構造体の大断層の境目の上に立ってみました。

 

ここで地震が起きればどうなるか?

 

1/億単位の確率ですが、大地震が起きれば、大変なこととなると思いつつつ、感慨深い一瞬を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

線ヶ滝 群馬県南牧村 星尾

登山のついでに、滝によることがある。

特に南牧村は、滝が多く、楽しみである。

途切れることのない水が、次々とふり注ぐ。

 

馬鹿と阿呆の絡み合いのような世の中から抜け出て眺める滝は時を忘れさせる。

(日本の経済の原点はものづくりだあった。いまも空洞化が進む。世界中の先進国は同様で、首相の強気とはうら腹にどこも成長する理由はない。資本主義の富の再配分がうまく収束しない状況が、不景気を作っているようだが、多くの経済学部、政治学部ご出身の方々が、世に多くおられるがどうにもならない。経済の血液であるお金の大半が、超電導磁石のごとく一部の人に集中し、働いた人々の労働総生産の半分くらいは、動脈瘤心筋梗塞となり、お金が循環せず、経済が仮死状態になっているようだ。

 滝はいい。途切れることなく水が流れる。経済も、金持ちがお金を貯めこむのではなく、低いほうにどんどん落すのが景気回復には必要ではと思う。)

 

線ヶ滝には、先日の立岩登山で、出会った。

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名の通り糸を引くかの線になっている。35mの高さは、決して低いとは言えない。

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ただただ、上品で美しい滝である。

立岩岳 群馬県南牧村   < 西上州 >  山と高原の地図21 昭文社

冬はバイクも、釣りも、ゴルフも、あまりぱっとしない。

原因は、言わずもがな、寒さである。

 

<  ワカサギ釣りの終焉 >

 冬の風物詩のワカサギ釣りも、赤城大沼などで回復した。が、ワカサギ釣りも、東電原発の予防保全不十分でのメルトダウンによる爆発での関東一円、いや軽井沢までのセシウムのばらまきで、各地で禁止となっていた。

 氷上のワカサギ釣りも禁止になり、一度やめてしまうと、ドームテントのビニールもボロボロになったままで、解禁となっても、簡単には、復帰できない。また、セシウムがそう易々と湖底から消えるはずもないという思いもあり敬遠する。

 実際、中古の釣具店では、釣り用テント、電動ワカサギ竿、魚探、そして氷に穴をあけるドリルなどが、たくさん出てきた。皆、震災被害者の生活が懸かった人々の悲しさにははるかに及ばす、それを申し訳ないと思いながら、自分たちの趣味、これは遊びであるが或る面では遊びではなく、働いているもののささやかな楽しみや、道であったはずであるが、行きたくても行けない榛名湖、赤城大沼の冬の風物詩を5年も遠ざかると、興味、経済力、気力、老化などで興味を失いどうでもよくなり、他の心の楽しみを見つけてしまう。特に、2011年に60歳以上であった方々は、すでに65歳をこして、再開する方は一部の聞いている。その人たちの、工夫を凝らした釣り道具が、タックルベリーなどに並ぶのである。

 

 ということで、冬は、西上州の山々を歩いて、歳とともに衰えていく足腰を鍛えている。

"西上州" とは、登山者なら、昭文社のシリーズ地図の一つであることを知っている人も多い。"藪岩"とも言われている、1000m程度の低山ではあるが、切れ込んで尾根道やバリエーションの多い岩山で、花と新緑、紅葉が楽しめるだけではなく、冬場に雪が少なく、雪山をやらない大半のハイカーには、人気がある。

 

群馬県はネギで有名な下仁田町がある。ここから、西に西牧、南牧の二つの街道が長野県に向けて走っている。どちらの街道沿いには、岩山が顔を出した山がたくさんある。

 

今回の写真は、南牧村は星尾集落の先にある "立岩" である。

見ての通り、二つの岩塊と絶壁からなる、雄大な山である。

高度感のある天空の尾根歩きも、有名な妙義山とそん色ない。

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西と、東の岩塊の間からの掘るルートが直登ルートである。

危険なガレ場と岩場のテラスを斜めに上がる鎖場のトラバースが、ハイライトである。

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足場は極めてゆるいガレ場で、間をおかないと容易に滑落する岩で怪我をすることとなる。

 

鎖場を無事すぎると、西の岩塊の裏(北側)を通過して、鎖場をへて頂上の尾根筋に出る。下の写真の左手から、上りつめたところで、視界が開ける。

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この尾根筋には、頂上手前に少し狭いが開けたところがあり、木造仏がある。

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おにぎり二つと、ペットボトル一本とリンゴで一日楽しめる。

山はよい。冬登れる山は、やはり雪の少ない、簡単すぎない西上州が、なおさら楽しみである。