G5 試し撮り(4) Panasonic DMC-G5W 驚きの写りと微細なピント合わせ

Pentaxのデジタル一眼を愛用する理由の一つに、山に持って行くためである。

防水性があるカメラ本体、レンズ。

零下でも使えるバッテリー。

レンズが、フィルム時代のものが使えるメリットもある。

 

さらに、ネガティブな考えでもあるが、キャノンのボディーを買ってしまうと、蛍石のレンズ一本何十万円が恐ろしくもある。カリカリに映る蛍石のレンズで撮っても私の好む写真にはならない。人の目では、そんなに解像度があるはずもない。

アマチュアの写真家とはいえない私には、写れば何でもよいのであり、400万画素もあれば99%は足りるので、解像度アップにお金をかけることに価値を見いだせない。カメラと遊んでいるのであり、行った先の記録をしているのであり、それ自体が楽しいのである。

要するに、プロから厳しい批評を受けるような写真を平然と撮っている、いわば写真の愛好家として考えれば、その底辺なのだ。コンテストに出すような人たちのみが高いレンズで写真を撮り語っていては、カメラの文化は広がらないし、カメラも売れないと思う。私のような下手の横好きでも、写真を楽しめればよいのである。

Olympusがミラーレスの路線を廉価版から高級なOMDに変更したのは、マニア向けに絞って高価格帯の商品に力を入れたということだろう。オリンパスの同梱ソフトは、強力で満足できる。ずっと使ってきているが、シルキーピクス同様に微妙な調整が効く。それに対し、キャノンの同梱ソフトはあまりにプアで使っていない。

いずれにしろ、Panasonicのカメラはプロ、アマチュア写真家以外の写真を必要とする、記録を撮る人には向いているとおもう。簡便性、汎用性と高品質の写真と動画を備えている。安いし簡単にきれいに撮れ、ムービーも進化を続けていることが今回わかった。

簡単にきれいに撮れて、ボケも効くPanasonicのカメラは、私の腕の悪い部分を助けてくれる。冬季でなければ、天気が良ければ山にも使える。

 

ところで、Pentaxの一眼についてくる、写真ソフト " シルキーピクス" は、助かる。高価なフォトショップを買う余裕もない。とりあえず写真を現像し調子を整え、収差などの補正ができればよいのである。コンデジについてくるソフトでは足りないのだが、お金を出すのもまたいやなのである。ケチというより、税金も物価も上がる一方で、節約を迫られているのだ。いつかは、シルキーピクスそのものをお金を出して買いたい。

 

Panasonicが、あの便利な "シルキーピクス"を同梱しているとは知らず、購入した。ししかしPentaxの同梱の"シルキーピクス"とは、シェルが違う。が、効果は同じだ。

 

あまりに、PanasonicのG5がよく映るので、Pentaxを持ち出し比較のためにとってみた。レンズは同じものが使えないので、普段使っているものを出してみた。

フィルム時代のレンズをつけて、PentaxのCCDのデジ一で撮ってみた。

 ズームレンズで遠くから狙ってとった。しかも時々雨のあいにくの天気でボケ気味だ。

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↑カメラ<Pentax K-10D> レンズ< SIGMA 70-300mm DL> 1/90s,F5.6,260mm,ASA200

 Pentaのズームは使わず、SIGMAの重い、太い、安い、ズームマクロが効く、社外品の望遠でとった。Panaより遠くからとることになるので、不利であるが、このくらいのアンシャープさが、レトロな私には、フィルム的で、心地よい。

 

見栄えはPanaのほうが良い。しかも安いきっとレンズでだ。

 ↓カメラ<Pana DMC-G5> レンズ< Pana> 1/320s,F5.6,150mm,ASA200

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 純正の同梱のキットレンズであるが、カメラのピントの高精細もあり、よく映る。本物以上に発色している。本物以上にきれいに映るpanaのヴィーナスエンジンは、恐ろしい。中毒になりそうな気がする。3台目になるK10Dを中古屋さんに取りに行ったとき、そんな人が増えている話を、販売員のおじさんが話していた。Panaの調子が普通になってしまうらしい。きれいに撮れるを追及し、Panaのコンデジではさらに、美人にもとれるのである。

 

本物よりきれいに撮れるPanaのコンデジ2台をドライブ、登山などに使ってきたが、"桜撮り"で比べると、PanaはPentaxより、楽である。発色がよく、画像にもともとわずかなノイズ処理がされていて、それゆえなめらかさがでて、きれいに見えるのかもしれない。失敗が少ないので、枚数歩留まりもよいので、フォルダーが膨らまない。

 

次に、ミラーレスでは簡単な、フィルムレンズを使ってのマニュアル撮影であるが、PanaでもOlympus同様に当然できる。ミラーレスならではである。PentaxM42,キャノンFD,ミノルタMDなどの古いレンズで遊べる。

Pentax弁護のためではないが、本格一眼のK-10DやK5でも、M42であればアダプターをかませて、ミラーレスのようにオールドレンズをつけてのマニュアル撮影できる。レンズの色などは、デジタルはWBが自動なのでまったく問題ない。Pentaxならではの強力なボディー内手振れ補正で、スローな下の写真も撮れる。下は、まじめにとったものではなく手持ちで道すがらとったものである。

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 ↑カメラ<Pentax K-10D> レンズ< スーパータクマ> 1/90s,F5.6,接写リング使用ASA400

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↑カメラ<Pentax K-10D> レンズ< スーパータクマ> 1/60s,F5.6,接写リング使用ASA400

マクロに比べると接写リングでは、ピンポイントなピントになってしまうがとれる。

 

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↑カメラ<Pentax K-10D> レンズ< スーパータクマ> 1/90s,F5.6,260mm,ASA560

赤は簡単だ。紫をとると、Olympusでは、青と赤の境目がモザイクになり荒れるので、紫が出ることがPentaxを使っている理由のもう一つの理由だ。

 

PentaxではPモードはほとんど使わない。便利なSVモードで、感度がシフトする。前後のダイヤルで、感度を変え、それにより露出も変わる。

PanaのG5もこれとほぼ同様の操作ができた。一眼レフを面倒になりあきらめてしまう理由は、操作が大変なところにあると思う。使っていてわからない人が多い。この点、PentaxのSVモードと、PanaのG5は、操作性が良い。Canonのキッス7Xiなどは、使っていて煩わしい。昔のままで、オートで撮るのはよいが、操作したくない。

 

最近、解像度が優先し、画素数がどんどん大きくなっているが、人の目は一か所にしかピントが合わないし、輪郭もシャープではない。ソフトで、コントラストの低い、軟調の写真が、私にはほっとするのである。プロのようにカリカリの解像度の画像で大きなポスターを作るのではないのだと、いつも思いながら、安いカメラに遊んでもらっている。

 

Panasoniciモードでの撮影は、無段変速のオートマの車のように心地よい。高価格のカメラの1/10の価格で今回入手したミラーレスであるが、失敗がきわめて少なく、きれいに撮れので、少ない撮影時間で、最大限の効果をもたらす。高いカメラで時間をかけて格闘するよりことを考えると、その価値は100倍かもしれない。

 

私の結論

① 山では、Pentaxと三脚とリモコンで、ミラーアップK10DはCCDセンサーの最終一眼機。ぶれない。

② 下界では、PanasonicのAiモードで、失敗を減らす。動画もハイビジョンでそのまま、レコーダーに。連写も6枚/s。無敵だ。次は、GHがほしくなる?

どちらも、シルキーピクスで、好みの調子に仕上げることができる。

市販の写真ソフトは最近ほとんど使わない。