スカイブリッジ 上野村ツーリング
30余年の月日を超えて、友人のGBが復活した。
燃料ホース、燃料フィルター、タイヤ交換、チューブ交換、リムバンド交換、ブレーキオイル交換、エンジンオイル交換、筆さし等々は当たり前。
一番困ったのは、ネズミにかじられたワイヤーハーネスは全交換。
ドスン、ドッ、ドン。ドドドドドー。GBのオリジナルマフラーの爆音。
旧車は、いいですね。というかねGBは新車から旧車の設計。
まるきりカフェレーサー。
車検は、行きつけの伊勢崎の個人経営の小さなバイク屋さん。
県下でも一番フレンドリーで、しかも格安。
チェーンも持ち込みで、交換してもらいました。
さて、車検上がりの日には、近場を一周。
GBは単気筒なのに、エキパイは2本。
爆発的に売れたSRに比べると武骨な4バルブの四角いヘッド。
ホンダさん、1980年にレトロなバイクを出すのは早すぎたのでは?
外国製の単気筒のCBR250も良いけれど、GBは今見ると、とても新鮮です。
バックステップにクリップオンのハンドル、素敵です。
しかし、アルミの錆取、左側はまだまだです。
今回は、半日県内ツーリング。
場所は上野村のスカイブリッジ。
通行料100円。
橋から上野村の国道を見下ろす。
ズーム。ツーリング中のバイクが2台。
上野村は先週もバイクの事故があった。
同じ日には南牧村でもやはりバイクの事故があった。
西上州のツーリングは楽しい。ライディングもそうだが、峠越えのだいご味が忘れがたく何々峠でのバイク同士の会話が弾む。
しかし。西上州のバイク事故は、なぜか多い。特に、軽トラックなどの急な、しかもウィンカー無しでの右直事故が繰り返し起きる。
こんな西上州はバイクはゆったりと走ってほしい。追い越しは厳禁だ。
追い越し中に前方の車がウィンカー無しで右折しての死亡事故もあった。
下りでは、軽自動車、ワゴン車、営業車がバイクの後ろにピタリとついてくる。
これも危険だ。バイクは一台と思われていない。
特に、ワゴン車がなぜか暴走運転的な追い越しをしてきて、やっと抜いて対向車が来るので、バイクの前輪すれすれで幅寄せして抜き去る。
故意か運転が下手か、心が未成熟か知らないが、ライダーからすると殺人未遂である。
男女ペアの二台が去っていく。無事を祈る。
橋に揺られて、下をのぞいてお尻がムズムズ。かなりの高度感。
橋を渡ると、トンネルでまほーばの里につながる。
カップルが手を取って歩いていく。
LEDが足元を照らす。
なんもく滝めぐり 山ノ神の滝
群馬県の南牧村はトレッキング愛好家向けにパンフレットを用意してくれている。
①登山ルート
②滝めぐり
登山に行きたくないが散歩をしたいときに滝めぐりは良いのではと、A2、12蛇腹織のパンフレットを、持って、滝めぐりに出かけた。
持ち物は、登山のザックから、少し余分なものを放り出して、一眼レフカメラと、コンデジを詰め込んだ。それと、偏光フィルターとND4フィルター。三脚なし。
登山靴は、裏がイボイボのもの。
選んだ滝は、"山ノ神の滝"
45号線から93号線につながり、羽沢のT字路を、右に入る。(北に入る)
星尾側沿いの林道を進む。しばらくして、分岐。右に道場川沿いに進む。
最後の集落を横目に、きつい坂を車で上る。すれ違いは厳しい。
林道は、この先侵入禁止。徒歩となる。が、パンフレットには10分と書いてある。
ここは、広いので切り返し可能。大屋山(おおやさん)がまじかに見える。
林道を徒歩で進む。毛無岩がそそり立つ。
台風で崩れた道があるはずの沢を渡る。
水利用が少ないので問題はない。
多いときは、難儀するであろう。
"山ノ神滝" 水量がない。あれば70mのシーケンシャルフォールがきれいにみられることになる。また、朝早いほうが良いようである。日中は写真のごとく、逆光である。
この大滝の下の渓流には、小滝があった。
"山ノ神の孫滝" とでもしておこう。
小さいシーケンシャルフォールであるが、きれいである。
つい、見入ってしまった。
これは、この水量でもきれいなので、水量が増すと、綺麗というより、豪快になるかもしれない。
また、紅葉の時期に来てみることとする。
ひとつばな
"ひとつばな" を見るために2時間ほどかけて、急な山を登った。
スケッチ2枚、写真数百枚。
"ひとつばな" とは"ヤシオツツジ" のことである。
あえて山に登らなくても、中禅寺湖あたりでも見ることができる。
しかし、何かすこしちがう気もする。
中禅寺湖では、もう30年もマス釣りには春から夏にかけて時々出かけてきた。
そのヤシオツツジと、ヒトツバナは違って見える。
車とボートで行く中禅寺湖の八丁出島のツツジは、それほど感動したことはなかった。
しかし、南牧村の数多くの岩藪の山を登る中で、見る"ひとつばな"は、清楚、可憐、強さ(何しろ、1000m程度の風すさぶ岩山で、強風と雪に耐えて、春にはまた裂くのである)となんでも、形容詞がつくのである。
花見 福寿草 虻田(あぶた)の福寿草の里
この時期、山に行っても花はない。
庭木でみると、春の花は黄色が多い。
どれも黄色だ。
ほかにもある。
3月はフクジュソウの季節。
虻田(あぶた)の福寿草の里に撮影に行ってきました。(群馬県下仁田町)
咲いてました。3月下旬、遅いかなと思いましたが、見事に咲いています。
きれいな花です。
花曇りで、日差しが弱く、フクジュソウは閉じ気味ですが。
こんなのも植えてありました。
しだれ桃?
場内では、こんな感じで、中高年がカメラ小僧になっています。
このオジサマ方は、この先で写真を撮るのではなく、すばやく、ふきのとうを採っていました。
戦後のたくましい時代に育った方々のようです。日本を再興させる原動力となった人々です。
フクジュソウの毒は40mgでも死んでしまうそうですので、福寿草の里でフキノトウを取るのは、自殺行為と思いますが。
中央構造線の上に立つ
中央構造線は、九州-四国-近畿-中部-関東を通る、ながーい大断層である。
日本を東西に分ける、あの有名な" 糸魚川-静岡構造線 "よりは、はるかに古いらしい。
その、中央構造線の上に乗る体験ができた。
(小さい町ですが、高速インターもあります。)
生で食べると3倍辛い下仁田ネギで有名な町である。
(納豆の辛味には最適で、細かく刻んで毎日入れている)
下仁田町は、町全体をジオパークとしてしている。ドライブと地学の現物の町です。
道の駅下仁田にはツーリングや登山の帰りにいつも立ち寄ります。買い物と、みそおでん(100円)をぱくつく。ジオパークの大きなパンフレットが置いてあります。パークといっても町のあちこちの、地図になっており、地学的な見学ポイントの案内が注記してある。
これは、現地の案内図。(立て看板のズーム)
後から写真を見ると、 ピンクとブルーの塗り分けに意味があることがわかる。
背景の山は、実際に行ってみると、なるほどと、独特の形で、さらに根無しの山であると説明図にあり驚く。
まず、青岩公園に行く。
巨大な青岩が河原に、岩塊のまま顔を出している。
この青岩の上に、下仁田の山々がぽんと乗っている。クリッペという根無の山である。
きれいなブルーの岩塊の間を透明な水の南牧川(なんもくがわ)が流れる。
川井の断層に行ってみる。
青岩公園から10分ほど北に歩き、南牧川と合流する西牧川の川沿いの道をいくと、現地看板。青岩の上に載る下仁田層の境が、中央構造体のようだ。
見取り図の上(西岸)の階段を下りて観察。タモリさんであれば、すぐにピンとくる?と思われますが、ワタクシには、よくわかりません。
よくわからないので、対岸に行きました。地図上の番号16。の看板。
アンモナイトをあしらったジオパークマーク。地質ファンには、たまりません。
鬼淵の写真です。
鬼淵は、中央構造体の断層の間の接合面、摺動面の破砕層が、水の流れで削れてふちになったようです。
この岸は下仁田層です。貝化石が見られます。
角度を変えて写真を撮りました。
白く長い石英質の貫入があります。
このトレンチはクラックが多く、残留する応力の方向がまちまちの破砕層の一部のようです。もしくは、トレンチ自体が貫入層の一部でしょうか。
右手には、貝化石が見られます。水成岩の下仁田層ということです。
中央構造体の大断層の境目の上に立ってみました。
ここで地震が起きればどうなるか?
1/億単位の確率ですが、大地震が起きれば、大変なこととなると思いつつつ、感慨深い一瞬を過ごした。