巾着田(きんちゃくだ) 菜の花と二輪草 埼玉県 高麗(こま)
急に思い立って、以前から行きたいと思っていた巾着田に出かけた。
出かけたのが昼過ぎなので、当然、着いたのは日も傾きかけた頃である。
駐車場の下には、キャンプ場になっており、たくさんのテントがあり、たくさんの会話が聞こえる。
迎えたのは、菜の花の強烈な香りで、駐車場から堤防を登って、その内側にある巾着田を見下ろすと、黄色い一面が広がっていた。
規模は大したことはない。
しかし、親子連れの家族がその中を楽しそうに歩いている。黄色はやはり幸せの色なのか。西洋人も何組もいる、カメラを構えては撮っている。
巾着田の中から、高麗川の堤防を見ると、桜の梢は赤く咲きなおしている。
水車小屋も再現している。渋い。
もともと、1000年以上も昔に韓国の乱世で国が亡び日本に逃げた高句麗の人々が、関東各地に移住を許可され、土地をもらい、住み着いた場所の一つである。
川がひの字の形に蛇行した、または蛇行させた内側を用いた田であるようだ。
ふつうに考えると北海道の三日月湖の類で、自然が台風の時などに氾濫し、新しい流れを作ったと考えるのが自然と思う。群馬の世良田も徳川家康の先祖が利根川上流の同様の土地を領地にしたことも思い出される。
堤防から巾着田の内側を望む。
巾着田は、曼珠沙華が有名である。今は、季節でないので見られないが、ひの字型に丸く湾曲している河原の内側の一段高いところの原が一面曼珠沙華の長い葉を敷き詰めたようになり、木々がまばらな林になっている。
高山の湿原のように、この林には花がいくつも見られる。
二輪草は、美しい。(二輪草は、富士山に良く似合うと思う。なんちゃって、)
その他と言っては失礼な、綺麗な花々。フラワーパークとは違い控えめに咲いている。
八重の山ぶき
花ではなく、新芽です。
桜は、多くの種類があり、彼岸桜に近いものから、八重のものまであり、飽きない。
数が多すぎて、忘れましたが、確か楊貴妃という名のようです。
カワセミは、どこでもよく目立つ。やはり宝石のような鳥と思う。
弾丸のように飛び去った。こちらも瞬間芸で、やっと撮った1枚。
残念なのは、うるさいのが空に現れたことだある。それもゆっくりと長くキィーィーィーンーンーンーーとしたエンジン音を、ジェット旅客機の比でない生理的にいやーな音をたてて。
1300年前にはなかった風景である。