安中 まつり 富岡 下仁田 高崎 遠足 安政 侍マラソン

安中の遠足マラソンは有名になり、春には全国からランナーが集まり、碓氷峠までの厳しい登りに脚力を競う。

秋には前橋をはじめ群馬各地で祭りがある。富岡、下仁田、安中では山車とおはやしがみられる。今年は春の侍マラソンに続き、安中の秋の祭りを見に行った。駐車場は文化センター、市営無料駐車場が使える。土曜、日曜の午後、山車が大通りをねり、お囃子を聞かせてくれる。

 

日曜の夕刻、各地区の山車が、市役所の広場に一堂に集まり、各地区のお囃子を順に演奏される。各地区一曲で一巡して終わりなので、物足りないものもある。各役員や市長のあいさつのほうが長く、待たされる。それに対し、各地区の演奏はあっという間に終わる。30秒なのか、一分なのかわからないが、大変短く終わる。

長い間、たぶん、練習してきただろうに、それでも、途中で切られて終わる。

ぱっと止まるところに価値を見出しているのかもしれない。

聞いているほうは、そんなことは気にしていないのだが。

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歴史の浅い祭りのようで、またどこどこ神社のゆかりの祭りでもない。それゆえ、山車の上には、いろいろの飾りや人形が載せてある。歴史のある高山とは違うので、テレビの影響が強く、歴史がないのに変に気取った人形とは違い、微笑ましい。

 

上の写真で右の "高別富" 地区は、軍師のようである。よくできている。

下はその拡大です。山車そのものも、飾りつけもすっきりしていてセンスが良い。色彩感覚もよく、赤だけの単調なものではなく、配色は最高。f:id:pottering_potarin:20141012172822j:plain

 

上品といえば、"谷津" の、山車は、山車もしっかりしている。大きく高そうであるが、上に載せてある大太鼓が神格化され載せてあり、上品な小太鼓のリズムと相まって、気取らない上品さが光る。

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"上野尻" の山車は、お囃子も力強く、節回しも他の地区を圧倒する。

品の良い人形も力作だ。迫力満点で、祭りを盛り上げる。

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"傳馬町" ここは、江戸時代に、安中宿の早馬の乗継の場所だったとのこと。f:id:pottering_potarin:20141012175001j:plain

お囃子の笛も響きわたり、山車の彫も見ごたえがあり、龍の張り子の飾りも、光を持ち、色彩もセンスが良く、迫力満点で、祭りに勢いをつける。着こなしも、おしゃれで、ずっと眺めていたい、聞いていたい。

 

"下之尻" の山車は、豪華絢爛、二階建て。上品の一言。大太鼓も力強く響く。

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"旧低" 地区は、山車は小ぶりで少し貧弱気味の飾り、くどいくらいに並んだ暗い赤ちょうちんは、都会のサラリーマンであれば飲み屋をイメージするだろう。お囃子の女性の大太鼓は当然他の地区と比べ、勢いはない、が小気味良い。貧弱な山車の飾りや人形で勝負しないで、きれいなお囃子を聞かせる。

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安政の遠足も面白い。が、京都、高山、三社などと比べ決してトラディショナルでない、B級の祭りともいえる伝統的でない即物的な田舎の祭りであるが、多くの山車が力作で、最後には一斉にお囃子のたたき合いがあり、迫力があった。

 

来年は、下仁田か富岡か、秩父の祭りを見てみたい。