中央構造線の上に立つ
中央構造線は、九州-四国-近畿-中部-関東を通る、ながーい大断層である。
日本を東西に分ける、あの有名な" 糸魚川-静岡構造線 "よりは、はるかに古いらしい。
その、中央構造線の上に乗る体験ができた。
(小さい町ですが、高速インターもあります。)
生で食べると3倍辛い下仁田ネギで有名な町である。
(納豆の辛味には最適で、細かく刻んで毎日入れている)
下仁田町は、町全体をジオパークとしてしている。ドライブと地学の現物の町です。
道の駅下仁田にはツーリングや登山の帰りにいつも立ち寄ります。買い物と、みそおでん(100円)をぱくつく。ジオパークの大きなパンフレットが置いてあります。パークといっても町のあちこちの、地図になっており、地学的な見学ポイントの案内が注記してある。
これは、現地の案内図。(立て看板のズーム)
後から写真を見ると、 ピンクとブルーの塗り分けに意味があることがわかる。
背景の山は、実際に行ってみると、なるほどと、独特の形で、さらに根無しの山であると説明図にあり驚く。
まず、青岩公園に行く。
巨大な青岩が河原に、岩塊のまま顔を出している。
この青岩の上に、下仁田の山々がぽんと乗っている。クリッペという根無の山である。
きれいなブルーの岩塊の間を透明な水の南牧川(なんもくがわ)が流れる。
川井の断層に行ってみる。
青岩公園から10分ほど北に歩き、南牧川と合流する西牧川の川沿いの道をいくと、現地看板。青岩の上に載る下仁田層の境が、中央構造体のようだ。
見取り図の上(西岸)の階段を下りて観察。タモリさんであれば、すぐにピンとくる?と思われますが、ワタクシには、よくわかりません。
よくわからないので、対岸に行きました。地図上の番号16。の看板。
アンモナイトをあしらったジオパークマーク。地質ファンには、たまりません。
鬼淵の写真です。
鬼淵は、中央構造体の断層の間の接合面、摺動面の破砕層が、水の流れで削れてふちになったようです。
この岸は下仁田層です。貝化石が見られます。
角度を変えて写真を撮りました。
白く長い石英質の貫入があります。
このトレンチはクラックが多く、残留する応力の方向がまちまちの破砕層の一部のようです。もしくは、トレンチ自体が貫入層の一部でしょうか。
右手には、貝化石が見られます。水成岩の下仁田層ということです。
中央構造体の大断層の境目の上に立ってみました。
ここで地震が起きればどうなるか?
1/億単位の確率ですが、大地震が起きれば、大変なこととなると思いつつつ、感慨深い一瞬を過ごした。