道の駅 歌舞伎の里 大鹿 2018(2) 中央構造線の謎 中央構造線博物館
日本人であれば、日本の生い立ちには多少の興味はあると思う。
日本の生い立ちといっても、歴史、神話なども興味深いが、今回は地学。
現実の証拠としての地面、岩盤が、我々の足の下に残る地学には、タレントのタモリさんを代表格とする地質マニアも思ったより多いのかと思うが、私などは、どちらかというと潜伏地質マニアである。
というのは、普段は、家庭や仕事や友達づきあいなどの現実に埋没していて地学のことは頭にないが、博物館の石やツーリングでの露頭を見つけると、気が遠くなるほどの時間軸の地学の謎に引き込まれる。
今回、"歌舞伎の里大鹿"に行くきっかけとなった読売新聞の特集の特集であるが、学芸員の方も登場している。その学芸員の方から直接一時間ほどの説明を今回は頂いた。
ラッキーでした。
中央構造線博物館
ここは、道の駅 "歌舞伎の里大鹿" のほんのすぐ先にある。
デザインの良いコンパクトな博物館である。1階、2階の展示場。
庭には、実際の日本の地質に合わせて標本が展示してある。
中央構造線の北側と南側で岩石が異なるらしい。
北側、南側というとチコちゃんに叱られる可能性が高い。下の写真では内帯、外帯ととある。
"日本の地質百選" の 認定書。
中央構造線は、九州から長野、群馬と伸びている。ここまでは知っていた。
しかし、長野で曲がっている理由は知らなかったが、今回、河本学芸員に丁寧に説明いただいた。
有名な糸静線のほかに、柏銚線もあることがわかる。
ジャーン。
①奥にある断層の切り取り
②手前のジオラマ
うーん。一日ここにいたい。
石もたくさん。説明パネルもたくさん。
細かい先生の説明は、講義以上。
今回は消化不良。
しかし、中央構造線のズレの方向が昔と違うことや、長野で北に曲がっていることや、尾張と四国でプレートの入る方向が異なることなどを教わった。
また、フォッサマグナ(深い谷とのこと)は、岩盤が東西に延びていることは、今まで東西が分断していたと思っていた私には、衝撃的であった。
お餅を引っ張ったように伸びていて、つながっているとのこと。
その証拠の岩石標本もあり、確かにグレインが丸や四角ではなく、長く伸びている。
塑性変形どこではない。スリップ、転位、欠陥の塊になっているはずだ。
衝撃の事実。
来た甲斐があった。
先生、ありがとうございました。
1時間たっぷり、貴重な時間いただきました。すみませんでした。
たくさんの情報に頭がボーっとして、帰途につきました。